
- 〇「人の喜びを集めて商と成し、商を為す事で人に喜びを頒つ。」
- 春秋戦国時代の言葉です。つまり二千年以上前から、商売は「人の喜び=まさに顧客満足」に原点があるという事。商売にプロセスとしてお金のやり取りは欠かせませんが、商売の本質を理解できると、お金の意味も変わります。価値のあるのは「喜び」で、持続力のある「喜び」にはお金も必要って事です。生理的にお金の絡む事に嫌悪感がある人がいますがそれは違うかと。
WinWinだのCSだの英語で偉そうに言われなくても、昔からある東洋の知恵(我々の古のDNA)の一つである事を自覚し大切にしてます。 - 〇「一葉目を覆わば泰山と言えども見えず、小豆耳を塞がば雷鳴と言えども聞こえず」
- 読んで字のごとくで、人間目の前の事を常に意識しがちなのは無理もないのですが、時間軸を意識する事で「今」以上に大切な「未来」について想いを馳せる事ができます。それが一枚の枯れ葉=ノイズに惑わされない術だと考えています。情報が右肩上がりに増加している昨今、人間一人が必要とする情報はそれほど増えているとは思えません。つまり、「多様化」という美名は、一人の人間から見ると「ノイズだらけ」の社会になっているという事です。そこから正しい情報を選別する力を発揮する事を意識しています。
- 〇「The first there is A Word, A Word is God, God is A Word.」
- ヨハネの福音書の言葉で、新約聖書の中では数少ない(笑)僕がお気に入りのメッセージ。
人間の生物としての本質の一つが社会性だとすれば、コミュニケーションは欠く事のできないインフラです。それを神と同じレベルで大切にするという事は言葉の強さや怖さをよく表してます。言葉は、暴力でもあり安らぎでもあり、毒でもあり薬でもあります。しかも、それは言葉そのものより相手や場面で左右される。という事は、自らの言葉を発する際に内なる想いよりも、客観的な場面・環境(相手・オーディエンス・タイミング・場所等)への理解と配慮がもっと大切という事。 - 〇「自ら機会を創り出し、機会によって自らを変えよ」
- 初めて社会人として明示的に与えられた言葉です。リクルートに入社して、この言葉を知りえた事は最大級の成果といっても過言ではなく、ビジネスマンとしての原点です。結局、未だにこの言葉を超える言葉に出会えていませんし、出会えなくて当然だと感じてます。そのくらい、完成度の高いメッセージだと感じています。これを唱えれば、思考停止にはなる事はありません。
三十数年たって未だに挑戦中で、挑戦する気力があるうちは、あらゆる事を糧にしてチャレンジしていきたいと感じています。 - 〇「1%の役割にも100%の意識」
- これは自分自身の実感値です。加減ができない性格で、ちょっとやる、というのが苦手です。
どういう状況でも思い切りやりたいしやってしまうので、場合によっては周囲に迷惑をかけてる事も少なくないと自覚はしています。その分だけ、周りの方々より多くWORKしないといけないと感じますし、結果でお返しできるようにしなければ、と思っています。
それだけに、その時々自分に対する期待や役割、更には評価は他人が自分をどう認識するかで決まりますし、他人の判断には自ら手を加える事はできませんので、自分自身は手加減せず常に100%でやる事が最も自然で悔いが残らないと考えています。